英語=国際人 は真っ赤なウソ! 社会によって植え付けられた英語コンプレックスを払拭して英語学習に取り組みましょう!
遅くればせながら、新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
このコラム(英語学習前の心得)では、不必要に植え付けらえた英語コンプレックスを払拭することを目的に色々とお話をさせていただいています。
今回は
英語 = 国際人 は真っ赤なウソ! というテーマでお話しますね。
そもそも英語コンプレックスなるものは大抵の場合は社会によって作られ、植えつけられたものです。決して学習者の英語能力がないという意味ではないのです。
この英語呪縛を解き、苦手意識をまず払拭してから英語学習をすることで学習効果は大きく変わるはずです。
英語はまず意識改革からです!
英語が話せると国際人!
英語が話せる人はカッコいい!
英語ができる人は仕事ができる!
などなど、数え切れないほど英語ができることを絶賛する表現が巷には存在していますが、これらは本当でしょうか?
学習者の皆さん、
これらは「真っ赤なうそ!」です。
これらはすべて社会が作り出した呪縛です。
英語学習に取組む前に、まずこの呪縛を解きましょう。
国際人というと、すぐに「英語」となるのですが、英語と国際人に直接の関係はありません。別に中国語でもドイツ語でも、何語でもよいのです。
でも、なぜかいつも英語?
現在、日本では9割以上の小学校で英語を教えています(私は個人的には大反対です)。なぜこのように小学校から英語を導入するかと言うと、次のような論理が幅を利かせているからでしょう。
「小学校の早い時期から英語を教える」
↓
「英語が上手に話せる」
↓
「国際人になる」
しかし、私はこの論理に大きな疑問を感じています。
そもそも小学校で週に2、3時間英語を勉強したくらいでは、大した足しにはならないでしょう。もちろん週に10時間、15時間と勉強するなら多少上達すると思いますが、そんなことをしたら英語より重要な国語や算数がおろそかになるのは目に見えています。
皆さんもご存知のように、英語というのは話すための手段にすぎません。国際的に通用する人とはコミュニケーションの手段よりもコミュニケーションの内容をきちんと持っている人です。英語はブロークンでも訛っていてもいいのです(もちろん上手に越したことはないでしょうが)。
それよりも話す内容!
例えば、どんなに英語が上手でも話す内容がいつもファッションブランドの話や、夜遊びのことばかりでは、国際社会では決して尊敬されないでしょう。
それより、大学や地域社会で、人とコミュニケーションをするときに「日本はどういう国なのか?」「日本の福祉制度はどうか?」「地球温暖化問題をどう思う か?」「日本の国際貢献度についてどう思うか?」などの質問に対して自分の切実な心情を相手に伝えられるかどうかです。
国際人の言語能力とは英語をネイティブスピーカーと同じ発音・スピードで話すことではなく、中身を適切に伝えることです。
中身を適切に伝える能力は小学校から英語を教えたからといって身に付くものではないと私は思います。むしろ国語力をきちんと身に付けなければ、このような国際人としての言語運用能力は身に付かないと私は思います。
今日から学習者の皆さんも、
英語 = 国際人 という
誤った強迫観念は捨てて、英語苦手意識を払拭しましょうね。
英語はやればできる、シンプルなお稽古ごとです!